荒神谷の発掘現場

荒神谷の発掘現場

 昭和59年農道予定地の調査中に偶然358本の大量の銅剣が発見された。(写真の左側)落合さんの
お話ではPM5時頃当日の調査作業終了間際に、銅剣の一部が発見されたという。全体ではそれまで国内で
発見された総数を上回る358本の銅剣がこの一箇所の遺跡から発掘された。(各銅剣の長さは50cm程度)
 更に翌年には銅剣埋納地から7m離れた所(写真右側)に銅鐸6個、銅矛16本が一括埋納されている
のが発見された。従来銅剣・銅矛は北九州、銅鐸は近畿地方に分布されるといわれてきた学説を覆すものと
なったと同時に、出雲に強大な勢力の存在が想定される裏付けとなった。

 発見された場所は標高27mの小さな尾根の南斜面中腹で、標高22mの同じレベルに平行に並んで
堀り込まれている。埋納の時期は西暦50年前後と見られている。
 銅剣は4列に分けられ、刃を起こして密着した状態で整然と並べられていたという。各列の銅剣の中に
茎の部分にX印があるものが計45本あるという。

 そもそもこの大量の銅剣・銅矛・銅鐸は誰がいつ何のために埋めたのだろうか?また銅剣の茎に刻まれた
X印は何を意味するのだろうか?


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