これは伝説としてこの地に伝わっているものである。
昔「陽伯雍」という人が麻山の近くに住んでいた。そして麻山を開墾し、頂上に畑を作ろうとした。
しかし麻山は乾燥した山であり、水を遠くの川から運んでこなければならない。
陽さんは水を汲んで麻山に向かって歩き始めた。すると道端には喉を乾かした人がおり、陽さんは
その人に水を与え、また再び遠くの川まで水を汲みに戻った。この状態が毎回続き、麻山の頂上の開墾地
には一滴の水もまくことが出来なかった。ある日も遠くの川の水を汲み麻山を目指していると喉が渇いた
老人がいる。陽さんはまた貴重な水を老人に与えてしまった。老人はお礼に小さな石を陽さんに渡した。
この石を麻山の頂上に蒔きなさい。きっと良いことがある。陽さんはその石を麻山の頂上に蒔いた。
|