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左の写真は福岡県前原市(昔の伊都国)三雲にある細石神社。旧名は佐々禮石神社と称したとある。 祭神は「木花サクヤ姫」と「磐長姫」。「木花サクヤ姫」は天孫降臨で「筑紫の日向のクジフル岳」に 天下った「ニニギ命」の奥さんであり、「磐長姫」は「木花サクヤ姫」の姉である。この神社のある場所は 福岡市と前原市の境にある高祖山・クシフル山・日向峠の西側にあり、BC1世紀後半の王墓 「三雲南小路遺跡」の真後ろになる。 右の写真は細石神社境内にあるご神体で、地上の高さは70cmほど。この石は元々は神社の東200m のところにある「八竜の森」にあったものを、この場所に移したという。「八竜の森」は「ニニギ命」と 「木花サクヤ姫」の間に3男として生まれ神武天皇の祖父にあたる「ヒコホホデミ命」の生誕地といわれている。 「ヒコホホデミ命」は高祖山の西の麓にある高祖神社の祭神で、昔は9月26日に高祖神社の神輿が細石神社に 渡ったという。 さて細石(さざれいし)とは如何なる意味であろうか?古語大辞典(小学館)によれば「さざれ」とは 「小さな」という意味の形容詞であるという。「糸島郡誌全」によれば「神体は小石の故に佐々禮石と称した」 とある。古代にメンヒルと呼ばれる巨石信仰があるが、その巨石に比べれば小さい意味で佐々禮石(細石)と 付けたのだろうか。また「君が代」の伝承を持つ志賀海神社と、この神社とはつながりがあるのだろうか。 |