桜の原義(続き)

桜の原義(続き)

 「桜」の原義の二つめです。
「サク」と「ラ」から成るという説です。つまり「咲く」という言葉に、複数を意味する「ラ」がついたものと
いう考えです。(中村浩)
「桜」の原義の三つめです。「サ」と「クラ」から成るという説です。「サ」は穀霊(田の神)を意味し「クラ」は
神座を示し、サクラは「穀霊の依代(よりしろ)」を意味するというものです。(桜井満)従って桜の木の下に
貢ぎ物を捧げ、豊年を願ったものと思われます。(酒を飲んで愛でるのは近代の話!)
私は三つめの説に共感を覚えます。コノハナサクヤ姫は山の神の娘であり、春の訪れを知らせるものです。
彼女が結婚したニニギの尊は稲の神と考えられています。古代人にとって稲の収穫は最大の関心事であり、
田植えの時期を知らせるサクラの開花と、その咲き様から、その年の収穫の占いをしたものと考えます。
ニニギの尊とコノハナサクヤ姫の結婚は古代人にとって最も重要な意味と願いを示したものと考えます。


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