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ねぷたの背面には「送り絵」が描かれています。この「送り絵」は、 表面の武者の豪壮な戦いの絵と異なり女性のあでやかで、また侘しさ を感じさせるものが多い。表面の「陽」に対し、「陰」の世界が描か れています。 ねぷたは昔は7日目には川に流されました。津軽弘前藩の記録に 「ねむた流し」とあるのは、このことを意味しています。形代を川に 流して穢れを流す「禊祓い」を意味するものであるとともに、現代でも 各地で行われている「灯篭流し」にみられるように、「祖先の霊を 弔う」という思想が根っこにあります。これが「ねぷた」の原点です。 |