鹿島神宮

鹿島神宮


     常陸国一之宮である「鹿島神宮」の創建は社伝によれば神武天皇即位の年(BC660年)として
いる。一方常陸風土記には天智天皇の時代(670年頃)に神の宮を造ったとあり、また神宮伝記に
よれば701年に神宮を造るとあるので、この頃には鹿島神宮の古社が建てられたものと思われる。

 佐賀県に「鹿島市」がある。常陸風土記には九州との接点を示すことが記載されている。
「建借間命(タケカシマ)の軍勢が戦いの中で杵島唱曲を7日7夜歌った」とある。杵島唱曲は有明海に
臨む佐賀県杵島郡の地方の歌といわれている。佐賀県鹿島市はこの隣町である。
九州の軍勢が常陸の国にどのようにしてきたのだろうか。それは海のハイウエイである。黒潮が鹿島灘
近海までくる。この黒潮にのって古来から多くの人々の移動があった筈で、その意味では天智天皇の
時代の遙か前から、この地に住む人が海の安全を願い、あるいは豊漁を願った神社があったのではと
考える。


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