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熊本平野には4本の大きな川があります。菊池川・白川・緑川と 球磨川です。弥生時代の遺跡は「菊池川」の流域に最も多く存在 しています。この流域の地名に「菊池」があります。この「菊池」 が魏志倭人伝に記載されている狗奴国の官名「狗古智卑狗」と 関係があります。「狗古智卑狗」は日本語表記にすれば「菊池彦」 となり、「菊池」を基盤とした豪族と考えられます。 菊池川流域に弥生の大規模な遺跡が発掘されています。その代表が 菊池川中流域にある「方保田(かぼた)東原(ひがしばる)遺跡」 です。この遺跡は熊本県山鹿市方保田にあり、菊池川とその支流の 方保田川に挾まれた35ヘクタールの巨大な集落遺跡です。 昭和30年に発見され、昭和48年から調査が開始されています。 私が2010年3月に現地を訪問した際入手した資料によれば、 外部からの侵入を防ぐための幅6−7m深さ1.2mの大溝及び 土塁、銅鏡(方格規矩鏡片)、巴型銅器、石包丁型鉄器等が発掘 されたとあります。 |