メソポタミア

メソポタミア


 ビール発祥の地はメソポタミアといわれています。
メソポタミアは世界4大文明発祥の地の一つですが、この世界地図の何処にあるか分かりますか?
メソポタミアは元々「川に挟まれた場所」を意味し、チグリス川とユーフラティス川に挟まれた地域です。
すなわち現在のイラクやシリアがある地域です。ここがビールのルーツといわれています。

 ビールの原料は麦です。麦はパンの材料ですが2万年前には野生麦の利用が始まり、1万年前
には栽培化が始まったといわれています。メソポタミアは世界で最も早く農耕が始まったといわれる
地域ですが、この地で現在より9千年前(BC7千年)の女性の土偶が発見され2007年5ー6月に
東京大学総合研究博物館にて、この土偶の実物が展示されました。

 メソポタミアは文字の発祥の地でもあるといわれます。ビールが登場する最古の記録は、従来
この地で発見されたBC3千年頃の通称Blau monumentsと呼ばれる2つの石碑だとされてきました。
この現物は大英博物館に保管され、大英博物館のHPにも概要が紹介されています。
しかし最近の研究では、この石碑よりも若干古いBC3100ー3000頃の粘土板が世界最古の
ビールに関する記録とされ、同様に大英博物館に保管されています。
ビールはメソポタミアではKasと呼ばれていました。Kasは先述の女性の土偶が造られたころは既に
飲まれていたのではないでしょうか。


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