日本人の血液型

日本人の血液型

 日本人の血液型はA型が最も多く39%、次にO型で29%、3番目はB型で22%、最も少ないのは
AB型で10%です。この血液型分布は地域によってどのような変化があるのでしょうか?

各血液型毎に最高値を持つ県名を下記に示します。
       A型   B型   O型   AB型
  福岡  42%  21%  29%   9%
  青森  33%  25%  33%   8%
  岩手  34%  23%  34%   8%
  茨城  35%  23%  32%  11%

上の図は日本人の平均値に対し、その地域の分布比率が2.5%以上高い血液型および絶対値が40%以上の
血液型の分布を示したものです。青はA型が日本人の平均値よりも多い地域、黄色はO型が日本人の平均値よりも
多い地域、赤はB型が日本人の平均値よりも多い地域を示します。白は平均値に近い地域を示します。
皆さんはこの図をみてどのような判断をしますか?

血液型は数千年あるいは数万年という長い時間をかけて作られる混血の結果です。この図から日本人のルーツ
の歩みをみることが出来ます。後ほど紹介しますが、世界ではO型が最も多く、人類の基本はO型からスタート
したといわれています。
日本の場合はまず3万年前のモンゴロイドの大移動が関係します。古モンゴロイドはO型を持ち、南方の島伝いに、
また当時は地続きであった朝鮮半島から日本に流入し、ひとつの基層を形成したと考えられています。
次に1.5万年位になると新モンゴロイドが樺太・北海道から日本列島に流入します。新モンゴロイドはバイカル湖
周辺で誕生し、血液型はB型と考えられています。(後述)
最後に5千年位前から、稲作の技術とともに南中国から血液型A型の人々が北九州方面から入ってきたと考えられて
います。上の図はこれらの混血の結果が現れていると考えられます。


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