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世界遺産シェーンブルン宮殿はハプスブルク家の夏の離宮として、 時の皇帝がベルサイユ宮殿をしのぐ大規模な宮殿を目指し建築を開始、 女帝マリア・テレジアが1743年大改築を行い、現在の姿になった という。また女帝の末娘マリー・アントワネットが15歳でフランス に嫁ぐまで、この宮殿で育ったという。 写真右は、この宮殿の上部に設けられているもので、手持ちのガイド ブックには記載されていないが、時計と思われる。横一列に数字が 並べられ、一つの針で時刻を示している。 この時計については後日談があります。 2009年10月から2010年1月まで東京富士美術館で 「ハプスブルク帝国の栄光 華麗なるオーストリア大宮殿展」が開催 され、1/14に我々夫婦で拝観しました。その際に1700年代に 描かれたシェーンブルン宮殿の絵や、モックアップが展示されており、 その当時も同じ場所に時計があったのですが、その時計は丸型の、 いわば通常の時計でした。ということは現在の宮殿上部に設置されて いる横一列型の時計は改造されたものになる訳で、いつ頃改造された のかということを東京のオーストリア政府観光局に問い合わせを しました。 オーストリア政府観光局から更にシェーンブルンに問い合わせをして 頂き、その回答を頂きました。 その内容は「この時計は鳥時計というもので、宮殿が19世紀初めの 改築された時に、フリードリッヒ・アーマンという建築家によって 新しく設置されました。1817年〜1820年にかけて改築された もの」とのことでした。確かに右上の写真をみると双頭の鳥(鷲?) が翼を広げています。200年前に横一列型の時計が出来ていた のですね。素晴らしいデザインだと思います。 |