玉のルーツ

玉のルーツ 玉のルーツ


 故宮博物館見学で大きな発見があった。それは「玉」の歴史である。3Fの玉器コーナにBC6000年
(今から8千年前)の中国東北部遼寧省査海で発見された「玉(ぎょく)けつ」と呼ばれる耳飾りが展示
されていた。この玉器は、興隆窪(こうりゅうわ)文化と呼ばれるものとのこと。8千年前にどのような
技術で、この固い「玉」を耳飾り状に切り出し磨いたのだろうか?更にBC4000年の紅山文化(同じく
中国東北部)の「玉斧」が展示されていた。おなじ時代の花瓶状の玉器も展示されていた。今から6千年前
に硬い玉石の中を削る技術も持っていたのである。

 中国では古代から「玉」は永遠に朽ちることのない神秘的な美しさから、地位と階級の象徴として珍重
されてきたものである。中国の影響を強く受けた韓国でも日本でも翡翠を材料とした勾玉など「玉」は古代
人のあこがれの的であった。韓国南部の「玉田古墳」でも玉器が副葬されており、日本の天皇家に伝わる
3種の神器も一つが「玉」である。「玉」のルーツを、台北の故宮博物館で発見することが出来た!


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