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良寛様は39歳から転々とした生活を送り、48歳から59歳まで 五合庵で暮らしたといわれています。写真のとおり五合庵は分水町の 山中にある大変質素な造りで、ここから托鉢に出たり、座禅したり、 源氏物語や万葉集を読み、また歌を作ったといわれています。 この五合庵にある時泥棒が入り、布団を盗まれたという。一説に よれば座禅に使う座布団ともいう。布団を盗まれた良寛の句に 「ぬす人に取り残されし窓の月」とある。 凡人ではこのような心境にはなりますまい。 良寛様は1831年74歳でなくなられたが、立身出世と無縁な 生活を送り、生涯寺を構えず、清貧の思想を貫いた聖僧です。 |